女性フリーランスの働き方について思うこと。

初投稿なので、自己紹介と、働き方について思うまま、書いてみたいと思います。

初めまして、kotsumeです。
フリーランスでレタッチャーをしています。少々聞き慣れない職業かもしれませんが、Photoshopという画像処理ソフトを使用して、主に広告写真のレタッチ、つまり画像処理の仕事になります。例えば化粧品広告などの肌をきれいにしたり、まつげを描いたり、合成をしたり。基本的には受注仕事なので、クライアントからご依頼を頂き、自宅で作業をします。昨年からは新たに、オンライン講師も始めました。

本業の方でもブログを書いていますので、ご興味ある方はぜひ。
>> Photoshop-Holic

 

本業はさておき。このブログでは、私が日頃から思っていることについて、気ままに発信していけたらと思っています。日頃から思っていること…それは、
 
クリエイターであり、フリーランスであり、女性であり、妻である。そんな世の女性たちはどんな働き方をしているのか…
ということ。
 
 
2018年現在でフリーランス歴は4年。主婦になって2年目。どちらもまだまだですが、結婚してからずっと、そんなことを考えるようになりました。
 
結婚してから「稼ぐ」という意味も変わったし、家事をする時間、仕事をする時間、夫婦の時間。色々なバランスの取り方を模索していく日々の中で、自分が日々感じていることを外に吐き出してみたい、というか、共有・共感して頂ける方がいるんじゃないか、と思うようになったんです。
 
 
 


「フリーランスだから自由」…じゃない時もある。


書店で起業コーナー、経営関連などの棚へ行くと、起業した女性が著者の本や、夫の収入に頼らず好きなことを仕事にしよう!といった類のものをよく見かけます。私も以前は、世間の女性フリーランスの方の働き方が気になっていたのでチェックしては立ち読みをしていたんですが、実際読んでみると自分にはあまり当てはまらないものばかりでした。
 
書籍やWeb上では、その多くが専門のスキルを持って自宅でネイル、○○講師、などの個人の顧客を抱えるお仕事(つまり、自分でスケジュールをコントロールしやすい)や、ハンドメイドの販売(主婦たちの”好き”が興じて稼いでます!)という場合がほとんどです。
 
 
でも私の場合は、ちょっと違います。決定的に彼女たちと違うのは、
  
 
・完全に受注仕事である
・スケジュールがクライアントに左右される
 
 
これは私のようなレタッチャーだけでなく、Webデザイナーやライターなど、他のクリエイターの方々にも当てはまると思いますが、書籍にあるようなモデルケースとはまた違う働き方と言えます。
 
特にクライアントのタイムスケジュールに左右される、という時点で、よくある「一日のタイムスケジュールを決めよう!」といった類のセオリーは通用しません。
 
 
例えば書籍には、
 
6:00  起床  → メールチェック
7:00〜9:00  身支度 → 家事全般
9:00〜  作業を確認、仕事スタート
12:00〜13:00  お昼休憩
15:00  長男帰宅まで仕事
:
:
 
なんて、とても理想的なタイムスケジュールがよく載っていますよね。でも、私たちクリエイターのようにクライアントに左右される仕事をしている場合、実際にはそんなに上手くいく話ではないんです。
 
 
何時から何時までは仕事、というスケジュールも立てづらく、作業に対して戻しを待って、修正が来たら作業、来なければ家事、急ぎと言われれば家事そっちのけ。これが現実です。
 
 
とは言え、私も独立して4年目。
もちろんフリーランスの身の振り方に慣れましたし、先方との信頼関係が出来てきたのもあって、事前に対応できない日時を伝えたりすることで、ある程度スケジュールをコントロールできるようになりました。
 
 
ただ、仕事に責任を持って取り組みたいからこそ、基本的に言われている納期よりも早く完了することを目指します。それに、急ぎと言われれば連絡が来るまで家で動かず待機することも、外出の予定をキャンセルすることも、徹夜することも時にはあります。(子供がいないから可能、というのもありますが)
 
 
最初の頃は、会社を辞めて働くことの自由さと不自由さの間で戸惑いました。
 
最初の頃は、お声をかけて頂いたお仕事すべてに対して全力投球していたのでなおさらです。いつ来るかわからない連絡を待って家からなかなか出られない作業も家でやるしかない(レタッチという仕事の特性上きちんとした作業環境、PCが必要だったり、世に出る前の広告を扱うという制限があります)黙々と家にこもって誰とも話せない。これらは結構ストレスになっていたと思います。
 
フリーランスという働き方を選択したクリエイターの方ならきっと理解していただけるかと思いますが、このような状況で、書籍に書いてあるようなライフスタイルは目指しようもなく。半ばこういうものだと諦めていましたし、1人の時はそれで大丈夫でした。
 
 
 


フリーランスという働き方と、家事とのバランス。

 
結婚して家事の比重が以前よりも大きくなり、私の考え方も変わりました。
 
なるべく自分でスケジュールを管理するようにしていかないといけない
 
と。
 
幸い私の場合は生活の心配をしなくて良くなった、ということもあります。生活面は夫に頼ることができる。その分、自分は自分のやりたい仕事を続けること、家のこともしっかりやること。それが私の理想です。
 
 
 
家事と仕事のバランスの取り方について詳しくはまたそのうち書こうと思いますが、フリーランスという働き方をしていく中で、結婚というのはかなり大きな変化だったと思います。例え仕事優先でいいよ、と言ってくれたところで今までのように徹夜したり家事そっちのけ、というわけにもいきません。というより、私がそうなってしまうのが嫌だなと。
 
 
さらに、結婚して1年後に夫の扶養枠に入ったこともあり、少しずつ、仕事の仕方を変えていくようになりました。ちょうどクライアントとの関係も築けてきたタイミングでしたし、最初に述べたように、クライアント側へある程度こちらの都合を通させてもらう、ということを始めました。
 
 
昨年からはオンライン講師を始めたのもあって、こうやってブログを書く時間や講師としての仕事時間を確保するために、毎週1日、金曜日は他の仕事のための日と決めて、その日は対応しづらい旨をクライアントにも伝えて調整させて頂いたりもしています。
 
それでも金曜に本業の対応をせざるを得なかったり、休日返上なこともありますが、仕事のない日に積極的に休むようにしたりするなどしてバランスをとるように、仕事への比重が重くなりすぎないよう、家や自分のことも手にかけられるよう努力しています。
 
なんて、綺麗ごとを言っておきながらなかなか上手くいかないのですが笑
 
 
 


仕事も、家も、女性としての自分も大事。

 
色々な本に書いてある働き方のノウハウは、私たちクライアントありきのお仕事をしている身にとっては実践しづらいことがたくさんあります。ただそれでも、会社を辞めてフリーランスという選択をした以上、
 
 
クライアントに左右される中でも、できるだけ自分を大事にすべき。
 
これが、ここ最近の私のテーマです。
 
書籍だけでなくWebデザイナーの方やライターの方が時々ブログなどで働き方について発信しているのを拝見しますが、自分が色々と生活の変化の中で働き方を模索していた時、なかなかこれだ!と参考に出来るものがありませんでした。
 
色々な発信に共感できることもありますが、大体の方が扶養に入らずバリバリ稼いでいるか、結婚していないかで、私にとってはどれもピンと来ず。
 
 
私が大切にしたいのは、全部。
家庭と両立させながら大好きなクリエイティブな仕事をフリーランスとして続けること、そして、女性としての人生。

  
 
本当にありがたいことに夫も半分は会社員、半分は自営の身として働いているので、多くの方々のように朝から晩まで会社に行く生活ではありません。
 
私がこうやってやりたいことに向かって自由に働いていることに夫が理解を示してくれるのは、フリーランスの働き方を自分でも知っているから、というのが大きいと思いますし、私が私らしく仕事を続けていく中で、この理解がとても重要なことだと思っています。
 

このありがたい環境の中で、仕事ばかりでなくきちんと家庭を大切に、そして女性としてのいろんなこと、まだまだわかりませんが出産や子育てなど、いろいろなことを全部大事にしたい。そして、同じような方がいたらぜひ、共有したい。これが、私がこのブログを始めようかなと思ったきっかけです。
 
 
綺麗ごとばかり!と思うかもしれませんが実際に私自身うまくいかない、出来てないことばかりだからこそ、の想いです。
 
女性として、フリーランスとして、クリエイターとしての日常をのんびり発信することで、時にはどこかで悩んでいる誰か、困っている誰かのお力になれたらいいなぁと。恐れ多くも考えています。ほとんど個人的な記録になってしまうかもしれませんが、気になった方は時々、お付き合い頂けますと幸いです。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
kotsume 🙂
あと、植物が好きなので、時々そんな話も出来たらいいかなと思います^^