フリーランスで働くという選択肢

私がフリーになって初めて気づいたこと、たくさんあります。今日はそんなことを書いてみようかなと。
 
フリーランスになる前、職種・やっている仕事は今と同じですが、私も普通に会社員でした。満員電車も終電も当たり前、土日返上で働く日々。広告業界で他の業界よりも多忙を極めていたことを除けば笑、ごくごく普通の会社員です。
 
そんな私がフリーになって感じた、最も大きな気づきがあります。それは。
 


自分のスキルに自信が持てる

フリーランスになったって、私なんかに仕事は来ないんじゃないか、そう思ったことがありました。なぜって、上を見上げれば上司のように極めた人が業界を牛耳っていて、大手を経験したからといって業界で有名人なわけでもなく。いやいや私なんて。。。
 
 
そう、ずっと思ってたんですよね。いやいや私なんかに仕事なんて、って。
 
 
でも、実際違いました。いざフリーになってみると、大手の仕事はなかなか個人には降りてこないものの、声をかけたら必要としてくれるクライアントさんがいたんです。それも、きちんとしたお仕事ばかり。
 
こればっかりはこれまでの経験で得たつながりに感謝するほかないのですが、フリーになったからこそ、と頼んでくださる方もいます。私を信じて大きな仕事を任せてくれる方もいます。
 
 
そこで強く感じたこと。

「あれ?いつの間にこんなに力をつけていたんだろう…」って。

 
会社の中では大量の仕事をこなす要因でしかなかったかもしれないし、自分で自分の成長ってあまり意識してなかった。でも一人で仕事をスタートして初めて、こんなにも自分のスキルを必要としてくれる方がいるんだ、というのは驚いたと共にすごく嬉しくて、大きな気づきでした。
 
これまで会社が守ってきてくれていた分、ひとりで仕事をする上で大変なことももちろんたくさんあります。お金の交渉をしたり、条件付きでお引き受けしたり断ったり、納期の相談をしたり。でもそれ以上に、

「自分一人でも仕事ができる」
 

この自信がついたことが、今の私につながっていると思います。
 

 



”教える”ということ

最初の気づきがあってから数年。また新しい気づきがありました。

それは、「教える」を仕事にしようと思えたこと。

 
きっかけは結婚して、子供のこととか、少し考え始めたことでしょうか。もし、何かあって働けなくなっても、もし、クライアントさんがみんな離れてしまっても、別の方法で稼げるようになりたい。
  

ここに関しては夫が教育関係の仕事をしていた、というのもかなり大きな影響があったと思います。それでも元々教えるなんて人生で一度も考えたこともないし、むしろ最も無理な仕事だと思ってこれまで生きてきた私。
 
でも、半信半疑のまま、いざ実現してみると、

自分のスキルを伝えることで喜んでくれる人がいる

こんなに感動したことはありません笑、ていうぐらい、目からウロコでした。私にとっては。今では教える仕事と受注仕事、半々の割合で働いているほどに、私にとって大切な仕事となっています。
 
こんな話をしていると、「そんな自分のスキルなんて教えられるほどじゃないし」…ってみなさんきっと思いますよね。私ももちろんそうでした。
 
「いやいや、スキルがあっても教えるのは全く別物でしょ…」って。

でもやってみると、自分がその道一筋で経験してきたそのスキルは、これから同じ道を行こうとする人、興味がある人にとっては宝の山!そんなことに気づかされました。私もいきなり生徒さんを集めて、というわけではなくて、たまたま近くにPhotoshopを勉強したいという友人がいたので、まずは夫の勧めで、一対一で人に教えてみる、ということから始めました。
 
対面で教えてみると、「こんなことで喜んでもらえるの?」「あぁ、そういうところがわからないのか…」「もっと効率的な方法があるのに!」なんて、驚きと気付きの連続です。
 
その経験を経て今、オンラインコースや、ブログ、という形に発展しています。
 
 


 

自分で働くことの可能性と難しさ
 

フリーランスになるって、すごく勇気のいることだと思うんです。よほど自分に自信がない限り。
 
私の場合、職業は変えたくないけど、でも会社で働くのがもう無理かもしれない、その一心で無計画で、勢いで、本当に唐突にフリーランスになりました。
 
(実際は、きちんと計画を立ててから独立する方がベストですので、お気をつけて笑)

 
今、会社員の方も、主婦の方も、おそらく日常的に自分がフリーで働くってきっと想像もしないだろうし、考えても無理だって思っている方も多いと思います。

 

でも、フリーで働ける可能性は意外と身近にあるかもしれない、って伝えたいです。

 

会社員ですらノマドが流行っているとはいえ、仕事を持っているほぼ全ての方が会社に所属するご時世なので、今の会社や働き方にうんざりしても、その解決方法の多くはきっと ” 転職 “、になりますよね。
 
でも、好きなこと、続けていること、極めていることがある方。自分では「これが仕事になるの?」と思っていることが、意外にも新しい道を作ってくれると気づいて欲しい。もっと自由に、” 好き ” をお金に変える人が増えたらいいなと、個人的には思います。専門職の方はもっと、自分のスキルを自分でアウトプットする方法がある、ということを知っておいた方がいいです。

  
 
ただ難しいのは、全てをひとりでやらなくてはいけないこと。営業、お金の計算、お客様とのやりとり、全てがひとり。なんなら確定申告まで。でも、意外にその辺はなんとかなるものです。
 
その中で最も大変なのは、自分で自分の管理をすること。スケジュール管理、時間の管理。私もこれが一番苦手。。。こればっかりは、強い精神力と強制力が必要です (-_-;

 


ライフイベントに左右されやすい、女性の働き方を考える

 
今の生活に満足しているなら何も言いません。でも、働くことが好きな方、一生を通して自分の”働くキャリア”を考えた時、
 
 
今の会社に一生勤められますか?
今の仕事、一生続けられますか?
 
 
私は仕事に「やりがい」を一番に求めるタイプなので、ワクワクするような働き方、クリエイティブな仕事がしたい、と常々思っています。新しいことを始めるのが大好きだし、結婚や家庭の状況によって、人生でどんなキャリアを積んでいきたいか、というのを密かに考えるのが好きです。
 
もちろん、全力でフリーランスを勧めるつもりはありません。でも例えば、結婚を考えている場合。

 
妊娠、出産、育児と真正面から向き合わなければいけないのは、結局女性です。いくら男性が協力的でも、残念ながら女性にしかできない役割はたくさんあります。

そうやって色々考えた時に、専門職でなくても何か得意なことがあったら。それを仕事にしてフリーランスで働くという可能性に、もっと多くの女性が気づけたらいいのになって。
 
もちろん、前述した以外にも大変なこと、社会の中で不利なことはたくさんあります。会社の方が社会保障や福利厚生、厚生年金、よっぽど安心して働けます。だから簡単には言えないんですが…。でも、もっと女性が自由になってもいいのになって。今、フリーで働く身として勝手に、密かに思っています笑
 
 

そして、ちょっと論点はズレますが。

本屋さんで私もついついよく手を伸ばしてしまうのが、「仕事と家庭の両立」について書かれた書籍。このテーマはフリーランスだろうが会社員だろうが、ずっとついて回る問題。
 
そもそも、こんなにも男性も協力的に!と言われ始めた世の中なのに、なんで仕事と家庭の両立に関する話って、ほぼ全て女性向けに書かれているんでしょうか?不思議。
 
 
確かに、出産や授乳は女性にしかできない大事な仕事。でもそれ以外は、完全に平等でもいいのに、って思ってしまいます。特に、夫婦が平等に同じくらい働いているのに女性が家事を全部負担しなくちゃいけない、なんて話を聞くたびイラッとします笑
 
ちなみに我が家の場合は夫の方が私より稼いでいるので、家事比率は私が多め。でも私は基本家にいますし、仕事の割合で考えても私も納得してそうしています。それでも色々協力的な夫には感謝です。。

 


 
 
なんだかとりとめもなくなってしまいましたが、女性だってもっとたくましく生きたいと密かに思っている私です。フリーの方が、女性は強くなれるんじゃないかなって。。
 

会社に属さないで自分でお金を稼げるって、本当に楽しいし自信につながります。

 
色々言いましたが、一言でまとめるとそういうこと!
 
 
今私もフリーランスになって数年経ち、「教える」仕事も始めて、今、さらに新しいことに挑戦しようと色々試行錯誤している最中です。自分の好きなこと、やってみたいことに突き進むことそのものが、仕事になる。こんなにワクワクする働き方は、会社員時代には夢にも思わなかった世界です。
 
自己コントロールが大変でも、収入に波があっても、私はもう会社員には戻れないなぁって。というわけでまた、色々と書き留められたらと思います。
 
今日はこのへんで。
 
  
 
kotsume 🙂