フリーランスのマネーライフプラン。

夫婦揃って2人とも朝から通勤する必要がなかったり、私は特に、悠々と家事をする時間があって毎日どう過ごすかはその日ごと、といった日々の生活について誰かと話をするとき。ほとんどの人は「自由でいいなぁ〜」という反応をします。もちろん、その”自由さ”がよくてフリーランスをしている、というのも事実なんです……が…!

 
現実的な話。長い人生 、”お金”という視点で考えると会社員よりも苦労するのはフリーランス。

「退職金とかないし、大変だよ〜」と友人たちに言ったところでそれ以上に ”自由”、というメリットの方が目立つようで、なかなかこの問題の大きさは共感してもらえません。無いものねだり、といえばそこまでなんですが(笑)
 
今回はちょっと、フリーランス的・マネーライフプラン、人生のお金についての話をしてみたいと思います。

 


 
自分の人生に必要な資金は、自分で作るしかない。

 
突然リストラされたり会社が倒産したり、なんてことが起きればもちろん会社勤めであっても同様です。基本的に長い人生、金銭面において自分の将来は自分で守るしかないのですが…。 ”お金” の面ではフリーランスの方が大きなリスクを背負っている、ということをフリーランスは肝に命じておくべきです。
 
 
有給休暇や厚生年金もなし、産休手当、いろいろお得な福利厚生、挙句の果てにはどんなに長く同じ仕事を続けても、退職金も出ません。

 

フリーランスで生きていく最大のリスクは、会社員が当たり前だと思っているお金の保証がないこと。

健康でバリバリ働けるうちは貯金もできるし、お金がなくなれば稼げば良いし、逆に切り詰めて生活するということもそんなに難しいことではなく、問題は大きくなりません。でも長い目でみたらどうか?というと。年金の金額が少なかったり、会社勤めの人がもらえる手当がもらえなかったり。総額で考えると会社勤めの方よりも多く、人生のためのお金を自分でとっておかなくてはいけない、という問題が発生します。

 


 
夫婦で考えるマネーライフプラン

 
私の場合、夫(半分は家業の会社員、半分フリー)も私も基本的にフリーランス・自分で動いた分だけお金になる、という働き方をしているので、結婚したときから貯金の仕方やお金の使い道、これから想定できるライフプランに伴うお金の変動について、常に見直し、考えるようにしています。
 
2人とも退職金ももらえず、年金もそこまで見込めないため(特に私が)、無計画に日常の貯金をするだけではきっと間に合わないだろうと思い、時間があれば2人でお金についての本などを一緒に読み漁っています(笑)

 
考えているポイントは、下記の通り。
 
・老後の資金をどうやって確保するか (年金だけでは心配)
・病気や事故など突然の有事のためのお金
・住宅購入資金
・二人で海外へ行ったり、娯楽・イベントなどのために使えるお金
・子供のためのお金 (想定)
  
 
どうでしょう?ざっと書き出してこんな感じ。
なんとなく想像しただけでも、結構ゾッとする金額になりそうですよね(笑)
 
結局私たちがどういう内訳で普段どういう形でとっておくか、というのはまだ結論がしっかり出せていない部分もあるのですが…。
  
 
普段の貯金は基本住宅購入用かな、とか、口座を分けて有事の時用に触らず置いておくお金を作ろうかな、とか。いろいろな視点や方法で、お金について、いつも二人で意識するようにしています。

 
私たちの場合、半年に一度は、マネープラン会議を開いています。

半年に一度って結構な高頻度のように思うかもしれませんが、現時点ではいつも勉強しながら考えるので結論が定まっていなかったり、また収入の変動を敏感に察知しながらやっている、というのが理由です。
   
 
 


 

貯蓄だけにせず、少しでもお金を増やすという考え方
 

いわゆる、最近はやりの資産運用ってやつです。投資ならNISA、iDeCoとか、小規模企業共済、、、書籍や雑誌、週刊誌などでひっきりなしに特集されているので、少しでもお金の勉強に興味がある方ならば一度は聞いたことあるはず。
 
 
私たちもまだまだ勉強中なので何もおすすめはできませんが、積立貯金とか、個人年金とか。シンプルな貯金をしていくよりも、長期での資産運用を視野に入れることで少しでも増える、ということで今いろいろと調べている最中です。
 
我が家の場合は会社員でもありフリーランスでもある夫と、完全にフリーランスの私では、一言で資産運用と言っても向き不向きがあるのでややこしいのですが。
  
 
私たちの基本的な考え方は、
 
・投資にあてるお金はなかなか日常生活で使いにくい(気持ちの面でも、利便性的にも)
・長期運用をする
 
この2点を踏まえた結果、資産運用のためのお金は、それぞれの老後のためにとっておくお金にしよう、という結論に至りました。そう、そこだけは使い道をはっきり決めました。
 
 
投資とか、こういった内容に関してはこれまで全くの無縁だと思っていたので本当に難しくて。特に私は数字が大嫌いなので勉強するのも一苦労ですが…-_-; 今の時代、利息の超低い銀行に真面目にコツコツ貯蓄するよりも増やす方向で運用した方が良い、というのは勉強しながら痛感し始めました(笑)
 
もちろんプロではないですしそこまで運用に執着していられないので、ハイリスクハイリターンのものではなくてあくまで長期運用で元本保証、ある程度放置できる、という前提で検討しているところです。

 


 

夫婦で考える大切さ
 

家族のことなので当たり前、といえば当たり前ですが、お金について夫婦で考えるって、すごく大事なことだと思うんです。「投資とかなんだとか、難しくてわからないから旦那さんに任せっきりだ」とか、「生活費の内訳は奥さんに任せっきりだ」とか。
 
日々の費目ごとにどれだけお金を使っているか、お互いがどれだけ稼いでいるか、何のためにいくら貯めたいのか。挙げればキリがないのですが、とにかくお金のことは、2人で考えた方が良いです
 
 
有事の時、お互いがお互いをあてにして蓋を開けてみたら実はお金がなかった、なんて怖すぎますし(笑) 例えば家を建てよう!と思った時。どんな家にするかやどこにどれくらいのお金をかけられるかなど、家庭内のお金の見通しがいい方が相談しやすく、一緒に貯蓄を頑張る、というモチベーションにもつながる気がします。
 
 
ちなみに私の場合。
結婚する時に包み隠さず、私から通帳を全て夫に見せました。機材のローンがあとこれくらい残っているとか、貯金があんまりないとか。とにかくもう全部(笑) そうすると自然に夫も、自分の持っている資産について包み隠さず教えてくれました。そこからは、欲しいものを買う時はそれぞれのお金で。生活面ではお財布はひとつで管理、というスタイルに。
 
包み隠さずお互いにオープンにできたのは、結婚する、というタイミングも良かったのかもしれませんね。おかげで今自分たちが総額いくら持っているのか、どれくらい稼いでいるのかはそれぞれ把握しています。

 

 


 

フリーランス最大のメリットは、自分の力で稼ぐ力があること。

ここまで、会社員と違って大変だからお金ともっと向き合った方がいいよ、という話をしてきましたが。そんなこんなで向き合った結果。やばい、お金全然ないかも!と思ったら。答えはシンプルです。

稼げばいいんです(笑)

 
昇進する以外に収入を増やす術のない会社員と違って、自分で稼げる力があるからフリーランスになったんですよね?それこそ、フリーランスの最大のメリットとも言えます。収入が不安定というデメリットもありますが、それを逆手にとれば、うまくいけばいくほど自分の収入が上がるということ。

 

もう少し収入上げたいな、って思った時にすぐに動いて形にできるって、フリーランスだからこそ可能な話。

と、同時に。

 
これはよく聞く話ですが、収入の柱を一本にせず、いろいろな形で収入を得られるようにするってとても大事です。クライアントを増やすのか、別の形で柱を作るのかなど方法は人それぞれですが、私自身、常にAがダメになってもBがある、という状況を作るようにと意識していますし、家庭の事情(妊娠など)で働けなくなった時でも収入をキープするためにはどうしたらいいか、ということを常に考えています。
 
 

 


 
 
会社員だった時、当たり前のように毎月同額の収入があって、お金についてここまで深く考えたことなんて皆無でした。きっと、そんなこと考えなくても良かったから。
 
 
人生にかかるお金ときちんと向き合わないといけないとはっきり自覚したのは、やはりフリーランスになってからですね。それだけ、フリーランスにとってお金と向き合うことはとても大切なことです。身体を壊して休んでも有給ナシ、女性なら妊娠・出産を経ても産休も育児休暇もナシ。真摯に仕事に向き合ってずーっと同じ働きをしても退職金もナシ。
 

 
老後まで、安心してより良く暮らすためには、自分で自分のために準備する他ありません。これが、好きなことを仕事にするリスクであり、「自由さ」の裏側。

 

ってみんなに言いたいけれど、頭では理解してくれても、実際に直面してみないとわからないんですよね、この大変さ(笑)というわけで、今回はお金の話でした。
 
 
フリーランスって、結構大変なんだよ!
 

 
kotsume 🙂