切り抜き画像が背景になじまないワケ。

 

こんにちは!
kotsumeです(・‿・)

今日は切り抜き合成のお話を少し。

Photoshopを使用して切り抜きした後、切り抜きとしてはそこそこ綺麗にできたのに
実際に別の写真にのせて合成してみたら、

「なんか浮いてる?」「一枚の写真に見えない!」「合成したの、バレバレかも…」

なんてこと、ありませんか?切り抜きはうまくいっているつもりなのに、どうして、綺麗になじまないのか?

 

切り抜きした画像の使用方法は主に、

①別の写真を背景として使用 ( 写真と写真を合成 )
②切り抜いたまま ( バナーやチラシ用として、白黒やカラーの背景に合わせる )


この2つのパターンに分けられるんじゃないでしょうか。そこで今回は、このパターンに沿って、「切り抜き画像が背景になじまない」、その “ 理由 ” についての話です。

 



①別の写真を背景として使用 ( 写真と写真を合成 )

 
 

        +


このハリネズミを、このリンゴの隣に並べたい!という場合。ハリネズミを切り抜いた画像を配置し、サイズ感を調整します。

するとこのように、少し合成感のある画像に ( 思ったより綺麗ですが…笑 )。

ではなぜ合成感が出てしまうのか、じっくり考えてみたことはあるでしょうか?合成感が出てしまう理由は基本的に、

1.   2枚の写真のピント感が合っていない
2.   光源の位置、光の当たる方向や影などが2枚の写真で異なる
3.   写真全体のトーンや素材感、質感が異なる

この3つ。
具体的には…

1.  2枚の写真のピント感が合っていない
全く違うシチュエーション、違うレンズ、カメラで撮影された場合は特に、単純に撮影時の絞り設定やピントの合わせ方が違います。このハリネズミとリンゴの写真ももちろん全く別のところから持ってきた素材ですので、同じわけがありません。

合成①では、ピントの合っている場所を合わせるために、瓶の後ろへ配置しました。
そう、このピントについて何も考えずに配置をすると、

こうなってしまうから。これでは、合成感丸出しです。

写真にはピントの合う範囲、“ 被写界深度 ”、という考え方があるのですが、2枚の写真を合成感なく合わせたい場合、このピント感は非常に重要なポイントになってきます。

ピントの合っている場所をぼかすのは簡単ですが、ピントの合っていない場所をシャープにするのは難しい、ということも覚えておきましょう。

 

2.   光源の位置、光の当たる方向や影などが2枚の写真で異なる
1と同じ理由ですが、もちろん撮影された場所や角度が違えば、光が違います。光源のある位置が変われば影の出方も変わりますし、その光の強さによって影の鋭さや明るさなども違ってきます。

 

3.   写真全体のトーンや素材感、質感が異なる
光源が違えば、光の色も同様に変わります。いわゆるホワイトバランスです。太陽光なのか蛍光灯なのか…パッと見た感じ同じだろうと思って合わせても厳密には違ってくるので、どこか違和感を覚えることも。

さらに素材感、というのはノイズの出方やシャープネスの強弱の違いなどが挙げられます。ノイズは撮影時の感度によって変化しますし、シャープネスは撮影時の設定によるところも大きいです。

 

このような3つのポイントに気をつけて、境界線や影などを調整すれば、



           ↓↓↓

このように、自然に仕上げることができます。

 



②切り抜いたまま ( バナーやチラシ用として、白黒やカラーの背景に合わせる )


デザインの一部として使用する場合、切り抜き画像の背景はおそらく色のベタ塗り、つまり一色で塗られたもの、もしくはイラストや模様などになりますよね。

このとき、ピントがどこに合っているかや、①で述べたような光の位置や方向などはあまり、問題にはなりません。

じゃあ切り抜いたそのままでいけるんじゃないか、と思ってもなんだかイマイチになってしまうのは、なぜでしょう?

 

その画像には、

切り抜く前の背景がエッジに残っていませんか?

先ほどのハリネズミを切り抜いて、Photoshop上で白い背景に載せてみると…



背中の針や耳のあたりなど、エッジがおかしいですよね。このエッジにある、切り抜いた針の周辺の色は、ハリネズミの背景の色が残っている状態。

そう、結構キレイに切り抜いた “ つもり ” でも違和感があるとき、そのほとんどがこのように背景の色が少し残ってしまっているというケースが考えられます。

この残った背景の色がなくなるだけで、こうやって、綺麗に見せることができます。

このような状態にしておけば、

 

白でも黒でも、他の色でもイラストでも。。綺麗に合成ができます。


パッと見た感じ切り抜き自体は綺麗なのに合成がうまくいかない、
というのは、実はプロであってもよくあること。

切り抜いた画像のエッジをぼかして背景となじませましょう、影をつけましょう、というだけの説明を多く見かけます。

でも、

本当に綺麗に合成をしたいのなら、大切なのは、合成をしたあと、しっくりこない違和感がどこにあるのか?をきちんと探ること。

いくら切り抜きの方法だけ知っていてもダメ。写真についての知識や見極める力も必要です。

というわけで、私がどのようにエッジをなじませて完成させたのか、それはまた別の機会に。。

 

kotsume 🙂 

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レタッチに描画力・デッサン力は必要?

 

こんにちは!
kotsume
です(・‿・)


最近、デッサンを習い始めました。

元々、一番好きな科目は美術。幼少期から鉛筆で絵を描いたりするのが好きだったんですが物心ついてからはもっぱら写真にハマっていたため、気づけば描かなくなってました。

でも最近になって、何かやろうかなと思った時に、思い浮かんだのが、絵。まだ日は浅いですが描いているとどんどんのめりこんでいって楽しいし、すごくリフレッシュできます。

上手いかどうかはさておき…、そもそも私、好きみたいです。

で、タイトルの話。

 


レタッチって、描写力、絵心があるのとないのとで結構変わる気がします。

光と影を捉える目、観察力はもちろん、細かい線を1本1本積み重ねていくのは細かいスタンプ作業を繰り返して仕上げる作業に似ているし。レタッチではペンタブレットを使用するので筆遣いがとても重要で、フリーハンドでマスクを調整するときなんかは特に、”線”を描くセンスが問われる気がします。

私が最近通っている教室自体は油絵、水彩、日本画などなどどんなものでも教えてくれる教室ですが、今、私はひたすら、デッサンをしています。


なぜならデッサンがすべての基本であり、自分の仕事のスキルアップに直結することがたくさんあるから。


実際きちんと教わってみるとレタッチに通ずるところばかりで、物の質感や形を鉛筆数種類を使い分けて表現する、
というのは本当に難しくて、奥が深い・・・光と影を捉える、物の形を捉える、影の描写、線を描く、とにかく観察する。。。なんていうことを教わりますが、すべてレタッチをしていく上でもとっても大事なことです。

そういう意味では、デッサンができる人はレタッチャー、向いているんじゃないでしょうか。


 

そうそう、興味深いことに、レタッチ業界にいるレタッチャーさん、私の知る限りでは美大卒の方が多い気がします。最初は写真、カメラからレタッチに転向する人が多いのかなぁって思っていましたが、実はそんなことなくて、意外に美大出身っていう人、よく聞きます。

美大卒、ということは専攻にもよりますがデッサン、できますよね。試験にも出るし。

ちなみに私は、写真を撮る側からレタッチ側へ転向しています。なので、撮影する側のこともある程度理解した上でレタッチに取り組める、というのは結構強みだったりもします。

 

もちろんデッサンができなくても大丈夫だし、レタッチも数をこなしていくと観察する力、想像する力は徐々に身についてきますが、色々な物、人、景色、アートなど、日ごろから観察眼を鍛えることをオススメします。

あ。。。と、自分でも笑っちゃったんですけど、鉛筆で描いていく中でたまに描く線を派手に失敗したりすると、私の左手、無意識で⌘+z(ひとつ前に戻るショートカットキー)押す動きをしてました笑

日々Photoshopで作業キャンセルばかりしている証拠!
⌘+zできないもどかしさを乗り越えて、これからもデッサン力磨いていきます。

では今日はこの辺で。

kotsume 🙂 

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レタッチ作業環境のおはなし。

 

こんにちは!
kotsumeです(・‿・)

ここのところ肩こり、首痛からくる
頭痛があまりにひどかったので、
急遽マッサージを。
たった20分だけど、救われました…

実は下積み苦労時代から酷使して
身体を壊しまくり、20代前半にして
” おばあちゃんの身体 “ と呼ばれた私。
様々な整体やマッサージを転々とし、
最終的にご縁でずーっとお願いしている、
ゴッドハンドの持ち主がいるんです。
( 人気爆発でお願いできなくなると困るのでナイショ )

ほんと、定期的に身体もメンテしないとダメなんですね。。

というわけで本日は、
そんな身体にとってとても大切な、
レタッチの作業環境について。 

皆さん、レタッチをしていると、スタンプとか楽しくなって、( もしくはやらなきゃいけなくて… )、ついつい何時間もやっちゃいませんか?

モニターを見ながら何時間もかじりつくと
どんどん姿勢が悪くなって身体はガチガチ、
まばたきも減って目も疲れるし、
たまに息することを忘れちゃうことも(  ←意識してないとほんとに息止まります私 )。

レタッチャー( 特に会社 )は、朝から晩まで、何なら朝から朝まで途切れることなく、ずーーーーーーっと、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっと、画面とにらめっこしています

よくサラリーマンやOLの方がデスクワークが辛くて疲れる…と言いますが、間違いなく、レタッチャーの方がPCにしがみついて仕事をしています。 ( 言い過ぎだったらごめんなさい )

しかもレタッチの仕事はピクセル単位、トーンカーブなども時に1%の差だって使い分けるほど繊細な作業ばかり。さらに出力(プリント)して色を確認したり、とにかく”目”をよく使い、ひたすら”手”を動かし、デスクから殆ど離れません。

 

それでもレタッチャーが、毎日長時間
仕事を続けられるのはなぜか?


その答えは、いたってシンプル。

作業環境が整っているから
です。その作業環境とは主に…

1.モニターのキャリブレーション( 画面の色調整 )が出来ている
2.長時間座っても疲れない椅子( 大体10万以上するものが殆ど )を使っている
3.適切な環境光である ( 作業する部屋の電気のこと )
4.マウスではなく、ペンタブレットを使用する

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1については、ちょっと専門用語で書きましたが、簡単に言うとレタッチに適したモニターを使っているということ。表示画面の色調整、明るさ等々がきちんと数値で調整・管理されているモニターですね。( とても難しいので、今回は詳細は割愛 )
通常のPCモニターやテレビなどは輝度(明るさ)が高く、派手めな色再現がされているため、長時間見続けると目がとんでもなく疲れます。

また、一般的に売られているモニターは細かい色調整は難しく、別売りでキャリブレーションをとる( = 色調整をする )ための機材ももちろんありますが、写真・広告業界で使用されている筆頭格といえば、EIZOのColor edge
中古であっても新品の他メーカーより高いですが、もう、これがないと全く仕事になりません!

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2について。椅子も、
ハッキリ言ってお金がモノを言う世界。
有名なところでいうと、こちらでしょうか。疲れが全然違います。
金額が高い上に、ひとつ20キロ以上( 2017年1月現在 )とかなり重いので個人で持つにはなかなかですが、業界のレタッチャーが何年働いても倒れないでいられるのは、間違いなくハイクラスな椅子のおかげだと思います。

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3、環境光。部屋の電気なんてなんでもいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、煌々と照っている光のもとで長時間作業するのは意外と疲れるもの。色を見なければいけない時はきちんとしますが、たまに私も暗めの部屋で黙々とレタッチしていることがあります。

もっと細かい話をすると、色を正確に見るための色評価用ライトと呼ばれるものがあったり、部屋の色温度( カメラの色温度の概念と同じ )はこれぐらいがベスト、という基準があったりします。( これもとても難しい話 )

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 そして、最後に忘れてはいけないのが4のペンタブレット。言わずもがな、レタッチャーはマウスは使いません。


 

私自身レタッチの会社に初めて勤めたとき、多くの方が裸眼( 勝手にメガネが多いと思ってました )で、さらに腱鞘炎になることもなく、来る日も来る日もひたすらレタッチしている姿を見てとっても驚いたこと、今でも鮮明に覚えています。

その後実際に自分も同じ環境で働き初めて、
作業環境の大事さを思い知らされました。

今日みたいにマッサージに駆け込んだり、まばたき不足?によるドライアイで眼科に行くこともあるし、太陽の光が辛くて夏場はサングラス必須、携帯の画面も1日中ナイトモードでないと光が強くて見ていられない…くらいには長年にわたって身体張ってます。。

それでも視力は裸眼で両目共に1.2!
絶対に作業環境のおかげだと思います。

ご紹介した全てを実現することは難しいと思いますが、作業環境を侮って長時間作業し続けるのは、本当に気をつけましょう。

では、今日はこのへんで。

 

kotsume 🙂 


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