Photoshop写真加工の基本3 知られざるトーンカーブの使い方

 

こんにちは!
kotsumeです(・‿・)

もう随分前になってしまいましたが、私が考える、Photoshopの基本3つというお話をしたことを覚えているでしょうか?

今回はその3つ目。ずっと放棄していた ( ゴメンナサイ ) 最後の基本についてお話したいと思います。

▼ここまでのPhotosopの基本についてはコチラから▼
Photoshop本で挫折したあなたに伝えたい3つのこと
・基本1-1 Photoshop写真加工の基本1-1  レイヤーを侮るべからず
・基本1-2 Photoshop写真加工の基本1-2   プロはレイヤーをこう使う
・基本2-1 Photoshop写真加工の基本2-1   5分でわかる!マスクの仕組み
・基本2-2 Photoshop写真加工の基本2-2   目指せマスク名人!
・基本2-2 Photoshop写真加工の基本2-3   続・目指せマスク名人!


 
というわけで私が考える、Photoshopの基本その3。
 
3.トーンカーブを制すべし。
 
皆さんトーンカーブ、使っていますか?
 

 
実は私、トーンカーブって最強ツールだと思っています。
 
その理由は主に3つ。
 
 
 
1.トーンカーブだけで基本的な色やトーンの補正はほぼ完了できる。
 ー 他の色調補正ツールでできることの殆どが、トーンカーブでも可能です。
 
 2.マスク作成などにも大活躍!
 ー 私はよく、選択範囲・マスク作成、処理の確認のために使用します。
 
 3. マスクと併用しましょう!
 ー マスクを併用することで使い方は無限に。
  
 

基本的な使い方については別途記事を書かせて頂くとして、今回は、どのようにトーンカーブを応用して使っていくかをご紹介したいと思います。
 


  
 
1. トーンカーブだけで基本的な色やトーンの補正は完了できる。
 
まず。これはとても基本的なことですが、トーンカーブではシャドウ、ハイライト、そして中間調の明るさをそれぞれ別々に調整していくことができます。そして全体の明るさだけでなく、RGB ( Red Green Blue )、各色におけるシャドウやハイライト、中間の明るさ調整もすることが可能になります。

主な使用例として、
 
< 全体の明るさ調整では >
・ハイライトやシャドウの強弱
 -コントラストを上げたり下げたりすることが可能
・それぞれの明るさを別々で調整することが可能
 -最も暗い場所や最も明るい場所のみ、中間調のみにアプローチ出来ます
 
< RGB各色の明るさ調整では >
・部分的に色の明るさを調整
 -ハイライトのRedだけを強調する、シャドウのBlueを少し減らすなど。
・補色の色関係を使った色調整が可能
 -Redを下げるとシアンが強くなる、Blueを下げるとイエローが強くなるなど。
 

RGBと書いてあるプルダウンから、各色ごとの調整をすることが出来ます。
 
このような様々な使い方をうまく組み合わせていくことで、特定色域の選択、コントラストと明るさツールなどの操作に相当するような調整をしていくことができる、優れものツールなんです。
  
初心者の方にとっては色の調整などかなり難しい方法かもしれません。
 
ただ、RGBの色について、補色の関係について知った上でうまく使用すると、かなり細かく色の調整をしていくことができますので、ぜひマスターしておきたいツールと言えます。 

 


 
2. マスク作成・処理の確認にも大活躍!

 
直接レタッチをするためにトーンカーブを使用するのではなく、その補助として使用する方法です。
 
 
< マスク作成 >
色やチャンネル、Photoshopの自動認識の力 ( 自動選択や選択とマスク機能など )を使用して選択範囲を作成するとき、選択範囲を作成するためだけに、トーンカーブを使用することがあります。
 
Photoshopの機能を使用して選択範囲を作成する場合に、ひとつのポイントとなるのが、“ 境界線が判断しやすいかどうか ”
 
例えば。クイック選択ツールを使用するとき…

 
①何もしないで選択範囲を作りたい場所をクリックするとこのようになります。

コントラストを少しあげた状態で同じ場所をクリックしてみると…

何もせずにクリックしたときよりも、足元や背中のあたり、境界線をより的確にとらえているのがわかるでしょうか?
 
トーンカーブは下図のように調整しました。
( ハイライトとシャドウを強く、中間を明るくしています )

 
写真にもよってあまり効果がないこともありますが、
コントラストを上げる=境界線をよりハッキリと認識しやすくする
 
このような効果が期待できることが多いので、私も普段よく利用する方法です。ちなみに、ハイライトとシャドウ部分のみを均一に調整するコントラストツールよりも、自分の好きなように調整ができるトーンカーブの方が、微調整が効くのでお勧めです。
 
 
 
 
< 処理の確認 >
これはレタッチャーならでは、の使い方かもしれませんが、スタンプなどで肌をきれいにしたあと、処理の確認用にトーンカーブを使うことがあります。
 
 
スタンプなどをしたあとに、トーンカーブで全体のトーンをぐっと暗く( 明るく )すると、オリジナルの明るさでは見えてこなかったスタンプのムラ、消し残しなどが見えてくることがあります。これは非常に細かい話で、職業病的なところもあるんですが^^;
  
例えばこちら。
レタッチ前はそばかすが目立ちます。

 
▼綺麗にレタッチしたように見えますが…

 
▼トーンカーブで暗くしてみると…まだまだそばかすが隠れているのがわかります。

 
通常の明るさでは十分に綺麗に見えます。でも、レタッチ後のトーン調整などで暗くなったり明るくなったりすることで、このように消し残している箇所やスタンプのムラが見えてくることがあるんです。
 
 
これは、レタッチの精度をより高めたいときに有効な方法です。
 
ただし!あくまで確認用です!
 
試してみる場合は、下記のような注意点を覚えておいてください。
 
 
・すべてのレイヤーの一番上にトーンカーブを作成すること。
・最終的には必要のないトーンカーブだとわかるようにし、統合時には削除するのを忘れずに。
・ムラなどの修正をする場合は、必ずその確認用トーンカーブレイヤーの下で行うこと。
 
 
明るいトーンカーブや暗いトーンカーブをかけてみたりすることで処理の確認ができたり、オリジナルでは見えてこなかったレンズの汚れなどが発見できることもありますので、ぜひ一度 “ 確認用 ” のトーンカーブ、使用してみてください。より繊細なレタッチに役立てることができます。
 
 


   
 3. マスクと併用しましょう!
 
最後に。
 
これはトーンカーブに限ったことではありませんが、マスクと併用することでかなり細かな調整が可能になります。
 
 
主な使い道としては、
「 調整ツール ( トーンカーブ ) +レイヤーマスク+ブラシで調整 」
 
この使い方ができるようになれば、レタッチの幅はかなり広がります!
つまり、必要のない部分には調整がかからないようにする。この一言に尽きます。
 
 
今回ご紹介したポイント1、トーンカーブの様々な使用用途についても、マスクと併用することで、部分ごとに効果的に使うことができるようになります。
 
▼マスクを使用した部分的なレタッチ方法についてはこちらで詳しく解説しています▼
・基本2-1 Photoshop写真加工の基本2-1   5分でわかる!マスクの仕組み
・基本2-2 Photoshop写真加工の基本2-2   目指せマスク名人!
・基本2-2 Photoshop写真加工の基本2-3   続・目指せマスク名人!

 

 


  
私のトーンカーブ愛については書ききれないくらいですが笑
 
実際に私の場合、簡単な人物のレタッチなどはスタンプすら使わずトーンカーブのみで全て調整してしまうこともありますし、どんな写真をレタッチするときも、とにかくトーンカーブばかり多用しています。
 
 
トーンカーブは写真の明るさ以外に細かくRGBの調整、つまり色を扱うツールなので、初心者の方にとっては難しい、という印象のあるツールかもしれません。ただ、コツを覚えてしまえばトーンカーブの使い道は無限、かなり使えるツールなので、使えるようになると使用頻度が高くなること間違いなしです。使用したことがない、という方はぜひ一度使ってみることをおススメします。
 
 
 
長くなってしまうので、基本的な使い方についてはまた別途。
それでは今日はこのへんで。
 
 
 
kotsume 🙂

 


>> Today’s Retouch !

 

 
このレタッチ、スタンプとトーンカーブのみで作業しています。いつかその方法をシェアできたらと思っています。
 
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Photoshop:被写体を選択(総評編)

 

こんにちは!
kotsumeです(๑・‿・๑)
 
 
前回の記事で、2018年1月のアップデートで選択とマスク機能の中に新たに追加された「被写体を選択」機能について、実際に使用した結果を検証編としてお話しました。
 
>> Photoshop:被写体の選択(検証編)の記事はコチラ。
 
 
今回はその続き、総評編です。( ←あくまで、個人的な意見ですのであしからず )
 


 
前回の検証結果から私が感じたこと。“ 被写体の選択 ”という名前の通り、Photoshopが境界線ではなくて「被写体」を認識しようとしてくれるこの機能は、
 
 
 
これまでの選択ツールとは全く別物、全く新しい機能だということ。
 
 
 
Adobeが収集したありとあらゆるデータベースをもとに、被写体を認識しているようです。つまりそう、これこそADOBE MAXのお話をしたときにもお伝えした、
 
AdobeのAI機能、“Adobe sensei”のなせる業なんです。
  
 
これまでのPhotoshopの選択範囲作成は、その多くが色やピントなどで判断して選択範囲を作成していました。でも被写体を選択の機能では“ Adobe sensei ”が、「被写体」が何か、というある意味曖昧で正確?な判断基準を持って選択範囲を作成しているようです。
 
 
 
現時点ではおそらく選択範囲を作成したい写真によって、その威力を実感できるかどうかは変わってくるでしょうが、なんせAIなので、アップデートの度にどんどん進化していくのではないかと思います。
 
 


 
 
私は選択とマスク機能ができるずーーーーっと前から、髪の毛だろうが何だろうが色んなツールを使用して、様々な選択範囲を作成してきました。
 
 
ですので、選択とマスク機能ができたときの驚きと感動ももちろん覚えています。
 
 
そんなPhotoshopの歴史の流れを考えてみても、人工知能が搭載されて、撮影した張本人でもないのに被写体を勝手に判断する、こちらが選択範囲を作りたい場所を想定して選択してくれるなんて、本当に夢のような機能でしかない!
 
 
 
いつかこの機能だけで一瞬で切り抜きが終わる、なんてもっと夢のような話が実現するかなぁと考えたらちょっとワクワクしますね。ゆがみ機能なんかもとんでもない進化を遂げているようですし。。この進化で切り抜きという面倒な作業が任せられる分、その他の、人間にしかできない作業に集中できるようになっていくと思います。
  
 
Photoshopだけでなく、Adobeだけでなく、AIの進化は目覚ましいものがあるので、こちらも色々と古い殻にこもっていてはダメだなと感じつつ…これからのAdobe senseiの進化から目が離せません^^
 
  
では、総評編はこの辺で。
 
 
被写体を選択の機能が、皆さんの選択範囲作成をもっともっとラクにしてくれますように。
 

  
kotsume 🙂


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Photoshop fixでユリ以外の彩度マイナス。

 
インスタの調整で全体のトーン調整。
少し色あせた印象に。 
 
Lily with Wine red Color
*with Apps for smartphone
Photoshop Fix / Photoshop Mix 

Photoshop:被写体を選択(検証編)

 

こんにちは!
kotsumeです(๑・‿・๑)

今回は、なかなか遅くなってしまって今更ですが…Photoshopの新機能について。

2018年1月、PhotoshopCCが新たにアップデートされました。
 
ちなみに私はまさにその瞬間、熱で床に伏しており、風邪が長引いた挙句に仕事にも追われていたために、お話するのがこんなタイミングに。。。ゴメンナサイ。
 
今回のアップデートでは、ブラシの管理機能やパス機能の進化、などこれまで定番だった機能が強化されている印象です。
 

  
中でも大目玉なのが、
選択とマスク機能に追加された【 被写体を選択 】という機能。

( 選択とマスク機能ウィンドウ )

  

知らない方のために少しお話すると、「選択とマスク機能」というのは、複雑な選択範囲を作成するために欠かせないツールです。境界があいまいだったり、髪の毛など、他のツールでは選択しにくい場所の選択範囲作成ができる、非常に便利な機能になっています。

選択とマスク機能は基本的にPhotoshop内で別ウィンドウを起動させて使用するんですが、今回その選択とマスク機能ウィンドウの中に新たに搭載されたのが、【 被写体を選択 】という機能。

以前、ADOBE MAXで既にデモンストレーションは見てきたのですが、ついに実装されました。

>> ADOBE MAX JAPAN 2017の記事はコチラ。
 
 


というわけで遅ればせながら、この機能について検証してみました。
 
率直な感想、結論から言います。
被写体と選択機能だけで作成した選択範囲は、
 
そのままの結果では切り抜きなど、「仕事には使えないレベル」です。

が…

大いに時短してくれる機能になると思います。

仕事に使えない、というのはあくまで “ そのままでは ”ということです。そしてもちろん、レタッチャーの立場として。
何枚か色んなタイプの写真を使用して検証した結果、私個人的な意見としては、
 
“ クイック選択ツールでなぞって選択していた部分を一発で選んでくれる ”、といった感じでした。
 
また、クイック選択ツールよりも性能は良くなっているようですが、写真によって差が大きく出るようです。というわけで以下、実際に何枚か比べてみた結果をご紹介します。
  


  
上画像がクイック選択でなぞって選択しただけの状態。下画像が被写体を選択機能をワンクリックして選択範囲を作成したものです。( クイック選択ツールは、境界線から少し内側をなぞって選択範囲を作成しています。)

< 例① >

背景や足元など、境界の曖昧な部分も一緒に選択範囲が作成された。
 

被写体を認識し、ハリネズミだけを選択。
 
 
< 例② >

ボウルの外のフルーツは、一つ一つ選択する必要アリ。
 

周辺のフルーツも選択したが、後で調整の必要アリ。
 
 
< 例③ >

背景との差があまりないため、背景も一気に選択されがちに。


クイック選択よりも素早く正確に、被写体を選択。
 
 
 
いかがでしょうか?
 
クイック選択ツールを使用した結果とほぼ変わらない、または少し精度が上がった、という印象です。
 
とはいえ、被写体の選択をクリックするだけ、つまり、ここを選んでほしいというこちらの指示ナシでこの結果ですので、これまでクイック選択ツールで一生懸命なぞっていた作業が一瞬で終わる、という意味ではものすごい進化だと言えます。
 
 
いくつか使用してみて思ったのは、まず、被写体の選択ツールを使用した結果はPhotoshopが何を「被写体」と認識するかによるんだなということ。
 
 
 
 
こちらは人物が並んでいる集合写真ですが、色合いだけでは境界線を捉えづらいにも関わらず、被写体を選択ツールでは見事に人物だけを選んでくれています。
 
< 例④ >

内側をなぞっても、背景が一部含まれた選択範囲に。
 


被写体をしっかり認識し、選択範囲が作成された。
  
 
< 例⑤ >
さらに、ここまで物とテーブルがハッキリと分かれていても…

各ツールをクリックする必要はあるが、まぁまぁ選択しやすい。
 
被写体と認識してくれたのは、真ん中のカッティングボードのみ。
 
 
< 例⑥ >
テーブルが暗くなると…

境界がハッキリした分さらに各ツールをワンクリックで選択しやすい。
  

真ん中のカッティングボードがないせいもあるかも知れないが、例⑤に比べると被写体と認識されたツールが増えた。
 


 
 
名前そのままの、被写体を一発で完璧に選択してくれる機能か、と言われると答えはNoです。というよりも、ご覧の通り、写真によるところが大きいようです。そしてやはり精度の高い切り抜きを求めるのであれば、被写体を選択した後に境界線調整ブラシなどで微調整が必要なことは言うまでもありません。
 
 
 
ちなみに、ここからは宣伝です笑
 
 
境界線ブラシなどの使い方、選択とマスク機能のより詳しい使い方、が知りたい方は私が講師としてお伝えしているudemyPhotoshopコースをぜひチェックしてみてください。我ながら、かなり細かく説明しているつもりですので、使い方のヒントになること間違いなしです。

▼講座はコチラ
Photoshop【切り抜き】編 現役プロの実況解説!書籍やネット通りでは上手くいかなかった「切り抜き」のコツ●時間講座
  
 
 
というわけで、次回は今回の検証についてもう少し、「Photoshop:被写体の選択(総評編)」をお伝えしたいと思います。
 
  
では今日はこの辺で。
 
 
 
 
kotsume 🙂
 


 
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